All My Life
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是非応募を。映画「サハラ」の入場チケットがペアで当たります。
この十年以上、新刊が出るたび、すぐに読んでいる小説のシリーズがある。そして、その週末はなるべく一人の時間を多くして、昼も夜もその世界にどっぷりと浸ることになる。
ダーク・ピットが主人公のそのシリーズは、海洋冒険小説とジャンル分けされ、ハードバックの新刊ではなく、新潮文庫から、直接文庫で刊行される本だ。どれぐらい好きかというと、以前飼っていた愛犬のハスキーに「ピット」と名前を付けるぐらい
新潮文庫は明らかにマーケッティングを誤っている。文庫本はやはり安っぽく、指令調の邦題は内容の深さを伝えていない。そして、表紙のイラストのデザインが多少子供向けなのだ。原題のまま、原書の雰囲気を残したハードバックがあれば、欲しいファンは多いと思う。文庫本でも相当高い料金を払うのであれば、是非ハードバックで本棚に並べたいシリーズだ。
さらに原書のハードバックには、登場する船やクラッシックカーの写真やカラーイラストが豊富に載せてある。やはり羨ましい。原書で読めればいいのであるが・・・
今までに
- 「スターバック号を奪回せよ (新潮文庫)」 「PACIFIC VORTEX!」
- 「海中密輸ルートを探れ (新潮文庫)」 「THE MEDITERRANEAN CAPER」
- 「氷山を狙え (新潮文庫)」 「ICEBERG」
- 「タイタニックを引き揚げろ (新潮文庫 カ 5-2)」 「Raise the TITANIC」
- 「QD弾頭を回収せよ (新潮文庫)」 「VIXEN 03」
- 「マンハッタン特急を探せ (新潮文庫)」 「NIGHT PROBE」
- 「大統領誘拐の謎を追え (上巻) (新潮文庫)大統領誘拐の謎を追え (下巻) (新潮文庫)」 「DEEP SIX」
- 「ラドラダの秘宝を探せ〈上〉 (新潮文庫)ラドラダの秘宝を探せ〈下〉 (新潮文庫)」 「CYCLOPS」
- 「古代ローマ船の航跡をたどれ〈上〉 (新潮文庫)古代ローマ船の航跡をたどれ〈下〉 (新潮文庫)」 「TREASURE」
- 「ドラゴンセンターを破壊せよ〈上〉 (新潮文庫)ドラゴンセンターを破壊せよ〈下〉 (新潮文庫)」 「DRAGON」
- 「死のサハラを脱出せよ〈上〉 (新潮文庫)死のサハラを脱出せよ〈下〉 (新潮文庫)」 「SAHARA」
- 「インカの黄金を追え〈上〉 (新潮文庫)インカの黄金を追え〈下〉 (新潮文庫)」 「INCA GOLD」
- 「殺戮衝撃波を断て〈上〉 (新潮文庫)殺戮衝撃波を断て〈下〉 (新潮文庫)」 「SHOCK WAVE」
- 「暴虐の奔流を止めろ〈上〉 (新潮文庫)暴虐の奔流を止めろ〈下〉 (新潮文庫)」 「FLOOD TIDE」
- 「アトランティスを発見せよ〈上〉 (新潮文庫)アトランティスを発見せよ〈下〉 (新潮文庫)」 「ATLANTIS FOUND」
- 「マンハッタンを死守せよ〈上〉 (新潮文庫)マンハッタンを死守せよ〈下〉 (新潮文庫)」 「VALHALLA RISING」
- 「オデッセイの脅威を暴け〈上〉 (新潮文庫)オデッセイの脅威を暴け〈下〉 (新潮文庫)」 「TROJAN ODYSSEY」
十七作を数える。邦題と原題を並べてみたが、どちらが読みたくなる題名だろう、私は原題のままの方がシンプルで好きだ。
そのせいもあり、アメリカ本国のポピュラーな人気に比べて日本での知名度や人気は低い。四作目にあげた「Raise the TITANIC」の映画化でやっと思い当たる人が大半だと思う。しかも、映画の出来があまりよくなかったせいもあり、映画を見た人でも、小説にまで手が伸びた人は少ないことだろう。
著者「クライブ・カッズラー」もあの映画には相当頭に来たようで、それ以降映画化の話を一切断ってきた。小説を読んだ人は理解できると思うが、小説の内容が映像表現の幅を遙かに超えているので私も映画化は難しいだろうと思っていた。しかし、「ATLANTIS FOUND」の後書きに、シリーズ中、三本の映画化が決まったとあって驚いた。 CG 技術の革新的な発展で、小説に近いものが出来そうな期待もある。まずは「SAHARA」だそうだ。「INCA GOLD」と並んでこのシリーズ中、最高の作品だと思う。
ダーク・ピットは、このシリーズの主人公である。自由な発想に不屈の闘志。私の読書中のイメージでは、ラモス瑠偉がなんとなくイメージされている。相棒のタフガイ、アル・ジョルジーニョも負けず劣らず魅力的だ。こちらの私のイメージは文句無く全盛期のディエゴ・マラドーナ。さあ、映画を見た後はどんなイメージで本を読むのだろう。楽しみだ。
実はこの作者、この二人以外を主人公にして三作程新シリーズを書いている。が、二枚目の主人公の魅力があまり伝わってこなかった。読んでいるとつい、ピットやアルと比較してしまう。この二人の存在感はすでに作者の手を離れていると思う。
All My LifeはFoo Fightersの懐かしいヒット曲。「サハラ」のCFで流れている。国内ではDA PUMPがイメージソングを担当するらしい。でもやはりここはオリジナルを。