アヴェ・マリア

日曜日は職場の後輩の結婚式だった。出席と同時に披露宴会場カメラマンも頼まれる。しっかり残す為、デジタルを潔く捨てて、撮り慣れたフィルムで勝負。

披露宴会場は FM-2 に付けた F1.4/50mm Nikkor を二段絞って F2.8、ISO800 の フィルムでシャッタースピード 1/60 ぐらいのEV値。あとは絞り値で微調整するいつもの撮影スタイル。手ブレを防ぐため、壁やテーブルを積極的に使う。ノーストロボで開放近くなので雰囲気重視の写真となったことだろう。

バックアップに Contax T3 も持っていく。T3 は 35mm なので結構重宝した。やはりいいカメラなのは間違いない。FM-2 のフィルム交換時や絵造りの暇がない時は T3 でバシバシ写す。こちらは半分以上ストロボオン。Contax T2 好きなのでなかなか出番が無いが、失敗できない写真の時は T3 かな。こんな写りがいいカメラも絶版にしてしまうとは。辛いね、京セラさん。

なんだかんだで36枚撮りを十本撮りきってしまった。四百枚近い。デジタルで連写の四百枚とは訳が違う。ローアングル中心で、マニュアルフォーカスで一枚づつしっかり構成しての四百枚、さすがに足腰と眼が疲れて月曜日の朝は起き上がれなかった。

結婚式で新婦の親類の方がこれまた親類の方のピアノをバックに「アヴェ・マリア」を歌う。正確な音程に澄みきった発声、披露宴会場で聴けたのが信じられないほど素晴らしい。思わずもらい泣きしてしまう。

この曲のピアノ独奏も大好き。今年のピアノ発表会にどちらかの娘に弾かせてみたい。