小布施と戸隠



今年の夏旅行は小布施と戸隠だった。嫁さんの実家の狭山を朝出発、川越から上越自動車道、長野自動車道経由で須坂インターにむかう。碓氷を過ぎたあたりから、浅間山を左手に眺め、右手に小諸や上田の街並みを眼下に眺めながらのドライブはまさにハイウェイ気分。

小布施は栗の街、葛飾北斎芭蕉ゆかりの地でもある。小布施神社でお弁当を食べた後、古い街並みを栗ソフトクリームを戴きながら歩く。日差しは強いが、木陰に入ればことのほか涼しい。高井鴻山記念館でのんびり。やはり、 古い日本家屋はなぜか落ち着く。子供たちは弦が一本の琴を楽しそうに引いている。

小布施から戸隠ループラインを辺て戸隠へ。昆虫館でオオムラサキの標本に感動する。泊まったのは「森の宿めるへん」というペンション。チェックイン後さっそく玄関前のロッキングチェアでビールをのんびり飲む。男の子たちは森を走り回っている。

ロフト付の部屋で、子供たちは荷物をかかえてロフトへ。料理は野菜中心のヘルシーメニューだったが、微妙な薄味の味付けで気に入る。特に朝食はとても美味しく食べるのが勿体ないほど。末っ子の残りまで全部戴く。

戸隠神社の中社に詣で、中社前のお土産屋を冷やかした後、車で奥社に向かう。奥社は参道入り口から立派な杉並木の上りを二キロほど歩いたところにあった。歴史の重みが感じられる。多少汗をかくが、からっとしているのでそれ程暑さを感じない。奥社でのんびりしたあと、帰路は杉並木を離れ、戸隠森林植物園の中の遊歩道を歩く。

そして、参道入り口前の戸隠忍術資料館へ。資料館というより、からくり屋敷やアスレチックの遊園地のような雰囲気。忍者が好きらしいアメリカ人女性グループが、アスレチックにトライしている。苦戦するその横を子供たちはこともなげに通過して行く。

からくり屋敷は迷路と斜めの部屋から出来ていた。斜めの部屋は、その傾きが半端ではなく、滑るので床に横になれない程。斜めの下側に当たる部屋の壁には激突の後も(笑)。その部屋の真ん中で上向きに(実は垂直だが)床に倒れそうに長い間立っていると、不思議な感覚に襲われる。

隠忍術資料館を後にし、戸隠蕎麦打ち道場へ向かう。そこにはとても長い、というか、登りが長すぎて滑る気にならない滑り台があった。時間がないので自分で打つのは諦め、座敷で蕎麦を食べる。それ程美味しいという感じではなかったが、大盛りざるが750円と安い。全員大盛りを頼む(笑)。つゆもあっさり目だが、食後にそば湯を入れて飲むとことのほか美味いので、そば湯を何度もお代わりする。施設内には蕎麦の資料館があったのだが、さらに入場料を取るのでパス。見たかったが、大勢子供がいると気軽に入れない。せめて、蕎麦を食べた人はダタにしてもらいたいものだ。

帰りは戸隠バードラインを進み、長野インターまで。そして長野インター側の川中島にある長野博物館による。土曜日だったので、プラネタリュームも博物館も子供たちは無料だった。これは嬉しい。子供が多いと、ちょっと入場料を払うのも大変なのだ。愛知県も行政のサービスに期待したい。

プラネタリュームで一人だけ気持ちよく寝かせてもらう。実は、昨夜はペンションで、本棚に置いて有った「夏子の酒」全12巻を読破したので、眠かったのだ。その後博物館へ。展示物は結構作り込んであり、面白い。子供たちは川中島の合戦の展示場で、鎧や兜、さらに槍まで持たせてもらう。たくさん写真を撮る。男の子たちは立派な兜より、やはり足軽の格好が似合う。展示物を17時の閉館まで見て、長野を離れ美浜に向かう。

渋滞も殆どなく、家族が車の中で眠る中、けっこうハイペースで下りの中央道を飛ばす。馬篭側の神坂サービスエリアで晩ご飯。ソースカツ定食が気になるが、セーブして軽めにしておいた。小牧から名古屋高速を辺て最後の知多半島道路では車影も少なく、久々のドライビングハイ。エンドルフィンが心地よく、いつまでも運転していたい気分。しかし、21時着。

お風呂に入ってビールを飲みながら谷、野村の柔道を良い気分で見る。写真が上がったら、後日Text Siteに上げますね。