長男のカメラ体験



小六の長男のクリスマスプレゼントはマニュアルフォーカスの古い一眼レフだった。フィルムのパッケージを付け、クリスマスの夜にコダックの袋に入れ枕元に置いておいた。

我が家は毎年正月の朝、自分の目標を立てさせるのだが、長男はプレゼントが気に入ったのか「お父さんよりカメラが上手くなる」と言っていた。

目標はもう少し高い方がいいなあ・・・(笑)。

このカメラは、新形の一眼レフを買った友人から譲ってもらった物だ。 PENTAX の ME で、付いているレンズは標準レンズの 50mm F1.4。こういう大口径のレンズは、なかなか私好みの絵が撮れる。この頃のカメラは金属性でとても手に馴染むし、息子が持つとレトロさが強調されていい感じ。

AEなので露出は自動だが、絞りは自分で決めなければならない。新年の浜名湖の旅行で早速写していた。構え方や絞りの決め方、構図の基本を教える。軽くひざを曲げた重心の掛け方がさまになっている。まあ、空手で鍛えているからな。

「風景を撮るときは、ファインダーに一枚の絵を描くつもりで、余計な物は入れない」と助言。今度は人物写真も教えなきゃ。なんて教えようか・・・

写したフィルムはまだ現像に出していないが、初めて自分で撮った写真群、きっと将来、何度も自分で眺め直すことになるだろう。