新春雑感

また新しい年がやって来た。明日になればまた新しい歳もやって来る。

今まで4年以上独り言を書いているが、さすがに書体が変わってきている。最初の頃は柔らかく丁寧に、おそるおそる書いていた。平行して書いている技術書の記事もそのころはそんな感じだ。

いつからか、感覚的に頭の中に思ったことを素直にまっすぐ出した方がいい事に気づいた。その方が率直でリアルな文になるし伝わりやすそうだ。頭の中で丁寧な言葉で考える人はいないはずだ。言葉を使わないで考える時はあるが。

静かに一升瓶を持って立ち上がり、別の部屋に移り一人で年の瀬を過ごした。

すると小5の長男が年越し蕎麦を持ってきて私に付き合ってくれるではないか。私の食べていたカズノコ目当てだとしても嬉しい。そして彼と一緒に新しい年を迎えた。年明けの瞬間彼は椅子からジャンプしていた。空中で新年を迎えたいらしい。いったいそれに何の意味があるのだろう?

この子もいろんな事が解る歳になってきている。自分の頭で考えて、自分の言葉を使い、群れを作らず、友人を大切にして、心身を鍛え、勝手に大きくなってもらいたいものだ。

彼はいつも色々な事を私に聞いてくる。最近は職業についての質問が多い。先日は経済評論でテレビに出ていた、なんとか証券総合研究所の主任を見ながらこんな事を聞いてきた。

「この人っていつもどんな仕事してるの?」
「世界経済がどう変わっていくか研究してるんだろ」
「たとえばどんな?」
「たとえば?うーん、『小泉首相が、実はアデランスを使っていた事がバレたとしたら、日本の景気はどうなるか』みたいなことを日夜研究しているんだ」
「ふーん、そっか・・・・で、景気はどうなるの?」
「俺は知らん」

しかし、地上波の民放はどこも腐りきっている。特に正月などの季節物の特番と素人参加系。本当にこういう番組を視聴者が欲しているのだろうか。見る番組がない。テレビ東京の温泉グルメと、ニュース、スポーツしかない。でも最近はスポーツ中継までバラエティ化してきたように思える。場違いなゲストに、勘違いのアナウンサー。 CATV のローカル番組、美浜チャンネルを見ていた方がよっぽどましだ。 CATV のニュースやスポーツを見ていると、地上波に未来はあるのか?と思えてくる。

毎日新聞の朝刊4コマ漫画「アサッテ君」にも未来はあるのだろうか・・・壊滅的なつまらなさだ。それともそこが売りなのか?