続・ホームシアター

DVDで「この子を探して」を見た。続けて二回も見てしまった。映画館で見たかったのであるが、近所では公開されず、DVDもレンタルでやっと先週探せたのだ。

どう見てもカメラ固定アングルなのにたまに揺らぐ不思議な映像、人間の視野の画角に近い自然な絵、どの一駒を取り出しても、十分に絵になっている素晴らしいカメラ。そしてなにより主人公の十四歳の女の娘の成長がリアルで素晴らしい。

同時に「初恋の来た道」も借りる。これもじっくりゆっくり楽しみたい。同様に、チャン・イーモウ監督。やはり映像美がとっても楽しみ。そして主演のチャン・ツィイーも楽しみ。予告編を見ただけで感情移入してしまうタイプの女性なのだ。また見たらインプレッションします。

例えば自分で映画を創れるとしたら(可能性は限りなく低いが)、きっとイメージ的にはこういう映画になるのだろうなあ。ハリウッド的な、CG、奇想天外、どんでん返し、スリリング、バイオレンスからは対局に位置するのであるが、観念の世界にはまり込んでいることもない。長い物語の一部を切り取ったような潔さがたまらない。