さあ、戦闘開始

W 杯漬けの毎日である。ウイスキーを飲みながら、サッカーを見続けているものだから、そのままの体勢で、居間で眠ってしまい、連日変な時間に目が覚める。四時十七分とか。「そんな時間も実際に存在していたのだなあ」などと呟きながらログハウスに向かい、軽く寝直すのが日課になってしまった。

しかし、メキシコのブランコ、あのボールを両足で挟んでジャンプでディフェンダーの間を抜ける技が健在だったとは、嬉しくなってしまう。四年前の独り言に書いたとき、きっとまた書く機会があるだろうと予想していた。というのは真っ赤な嘘です。

そして、今日は我が代表の第一戦キックオフ。ベルギー程度軽〜く一蹴して欲しい。トルシエコーチに、攻めの采配を期待してやまない。アレックスと小野の使い方がポイントのような気がする。中田のキャプテンシーは問題なく発揮されることだろう。とにかく、早く会社を上がって、六時に家に帰ろう。

毎日新聞の日曜連載、「時代の風」を大切に読んでいる。が、今回はその記事の内容とは関係がない話をさせていただく。先週の日曜日、「時代の風」を寝転がって読んでいると、小一の末っ子がやって来て横に寝転び、私のお腹のあたりを触りながら、「ねえ、これって筋肉?」と尋ねてきた。私が「そうだよ」と答えると、彼は「そうか、俺の目のできものと同じか」と呟いた。

んっ、確かこの前、末っ子の目にできものが出来て眼科に連れていったとき、トミー似の女医さんが、「これは、めんぼですね〜。脂肪の固まりですよ」と言っていたはず。まあ、末っ子の何かの勘違いだろうと深く考えずに「時代の風」に集中した。

すると、末っ子はもう一度、私のお腹のあたりを触りながら、「ねえ、これって筋肉?」と尋ねてきた。今度は頭をきり変えて末っ子の方を見て「そうだよ」と答えると、彼は、「じゃあなんで毎日マーシャルビートやってるの?」と言った。

確信犯かい。一分間コチョコチョの刑。