ダンプ記念日

今の家に約十年住んでいます。家族が園芸好きなので、数え切れないほどの量の園芸の土や鹿沼土をカーマで購入し、芝生を何度も庭に並べ、目土を撒き、ふと気がついたら、我が家の庭は新築の頃より 10cm 以上高くなっていました。

雨水升や水道の升なども隠れてしまうし、土が升に流れ込むので、3 ヶ月ばかり前から嫁さんがこつこつと芝生をはがし、庭を掘り返し、余計な土を庭の三ヶ所に、高さ1メートル程の山にしておきました。

役場に土の捨て場所を電話で聞いたところ、「そんな場所は無い」とのお答え。なので、近所の土木工事屋で日産アトラスダンプと一輪車を借りてきて、その土木工事屋で捨て場所も確保、そして、先週の日曜日、土木大作戦を敢行です。

まず、アトラスダンプを庭に面した道路に停め、庭と荷台の間に板を渡して一本橋にし、一輪車が通れるようにして、数回土を一輪車に積んで運ぶと、「これは一人ではダメじゃん」という気になってきました。そこで、プレステ2で遊んでいる小五の長男と、昼寝している中一の長女を引っ張り出して、シャベルを持たせ、手伝わせることにしました。

最初は二人とも終わりの見えない作業をやる気なさそうに手伝ってましたが、一輪車で一本橋を押させたり、一輪車で土をダンプに運ぶ毎に、休憩を順に設けたりしていると、「次は休みだ〜」などと言いながら、次第に楽しそうに笑顔で働くようになり、シャベルで運ぶ土の量も格段に増えてきました。三人で何度も麦茶の水筒を空にして、やっと二トンダンプが一杯になり、荷台に乗りたがる子供たちを前に乗せ、土を棄てに行きました。

子供たちは私がダンプを平気で運転し、レバーとクラッチを操作して荷台をダンプさせ、土砂を排出させるのを不思議そうに眺めています(ダンプを借りたとき取り扱い説明書を読んでおいてよかった〜)。私の格好も、作業ズボンに軍手に、頭タオルにヘルメット!と形から入っておいたせいもあり、ダンプ操作に妙にはまっていたようです。娘は私を見て「まったく違和感無し」と言っていました。息子は「お父さん、いつもやってるの?」と聞いてきたので、「ああ、昔ちょっとな」と答えておきました(格好イイ)。

結局二往復分の土(四トン!)を運び、子供たちをダンプの荷台で滑り台をさせ、ダンプで海沿いをドライブし、ダンプを返して帰ってきました。その夜子供たちは、土木作業の思い出話でひとしきり盛り上がってました。私もいつになくビールが旨かった。

プレステや昼寝より面白かっただろ!!