道場破り

GW 報告の続きです。

今回の帰省の往路、嫁さんが仕事疲れということもあって、2列目を独占し、3列目は足元をクーラーボックスで埋め、布団を引いて下3人の子供たちが占領、助手席は中一の長女がナビゲータ気分で座っていました。高速の料金を払うのも地図を見るのも楽しそうにやっていました。

そうなると、カーステレオで「ELT」と「ブリグリ」のどちらを聴くのか、もめると思ったので、あらかじめ MP3 でアルバムを一枚ずつ交互に焼いた CD-R を用意していきました。おかげで選曲はもめませんでしたが、どちらが有名かとか、どちらが歌が上手いかとか、どちらが可愛いかとか、どちらが儲かっているかとかでもめてしまいました。私が明らかに「全部ブリグリ」だと言っても「ELT」派の長女は一歩も引きません。まあ、どちらでも特にかまいませんが.....「ブリグリ」ですよね。

そして、なにかのきっかけでこんな話になりました。今月から私の通っている空手の道場の館長と私の二人で、他流派の稽古をちょくちょく見学に行くことにしました。館長は、自分の道場運営の参考にしたいらしいです。私が、「ちょっと『道場破り』みたいで緊張している」と話したところ、長女は「道場破り」に興味を持ったようで、内容を尋ねてきます。私が、

「道場破りとは、他流派の道場に飛び入りで「頼もう〜」とおしかけ、相手の練習生、指導員、師範、館長を順に倒して、「看板は貰っていくぞ」と捨てぜりふを残し、表の看板を外して、叩き割って去っていくことだ。ただ、失敗したら無事には帰れないだろうな。」

と説明しました。すると長女は「無理じゃん」と言い、続けて、

「だって看板なんて簡単に割れないし〜、第一、看板無いじゃん。」

そうですね。うちの道場は学校の体育館ですもんね。