忘れられない一日

今日は、生涯忘れられない日となりました。

夜 0 時頃からちょくちょく庭に出て空を見上げていたのですが、ちらほら流れ始めたので、雲が出ないことを祈るような気持ちでいました。

今日のしし座流星群は、流星出現を的中させる「アッシャー理論」で一躍有名になった、若き天文学者デビット・アッシャー博士によると、二時半ごろ最初のピークが来て、三時二十分に最大のピークが来るそうですが、それぞれ、テンペル・タットルすい星が、一六九九年と一八六六年に放出した塵だそうです。まさに時空を超えた体験ですね。

でも現実は、ピークも谷間も関係なく二時から五時頃までノンストップショータイムでした。

待ちきれずに二時に嫁さんを起こしに行ったところ、もう着がえて待っていました。偉い!。そのまま MG で美浜の鵜の山に出かけ、人工光が見えないところで車を止め、暖房効かせて、トップをオープンにして見入っていました。はじめは叫びながら見ていたのですが、お互いに別に声を上げる必要がないことに気づいたのか、次第に黙っていきます。

パラレルで流れたり、途中で爆発したり、緑色の尾をしばらく残したり(流星痕)、まるで次々に上がる花火を見ているような気分のまま、三時半まで写真を撮りながらさまざまな方角にさまざまな形状で現れる流星を眺めていました。

子供にも見せて上げたいとの意見が二人で一致したので、一旦家に帰り、小六の長女と小四の長男を起こし、物音で起きてきた母も参加して、大きい車に乗り換えて再度出かけました。今度は家のそばのオレンジラインで見たのですが。まだまだ流星の勢いは衰えず、四時半頃まで見て家に帰り、さらにベランダから東の空が明るくなるまで見ていました。子供たちはもちろんとても喜んでいましたが、それ以上に「長く生きてきてこんなの見たの初めて」と喜んでいた母の言葉が嬉しかった。

何百の流れ星を見たことでしょう。一生分の流星を見た気分です。素晴らしい体験でした。でも、いつかまた見たい。今度は山あいの温泉の露天風呂で岩風呂に浸かりながら見たい........

写真は、Photo Diary に上げてあります。下のリンクからどうぞ。ちなみに、それらの写真の撮影データを書いておきます。ご参考まで。

カメラ 	Nikon NewFM2
レンズ 	Nikkor 50mm F1.4
その他機材 	レリーズケーブル + SLIK 三脚
フィルム 	Konica CENTURIA ISO 400 (ネガ)
絞り 	F1.4 (開放)
ピント 	無限遠固定
露光時間 	10 秒から 40 秒程度(バルブ)

子供達を起こす為の鵜の山からの帰路で、満天の星と流星の雨が降る中、MG のトップを開けたまま、星空を見上げて走った記憶は、流星痕のようにしばらく私たちの心に残ると思います。