CONTAX T3

CONTAX T2 をずいぶん長い間愛用している。露出補正が効くし、無限遠でピント固定が出来るので、ポジを入れて風景を撮るのに重宝してきた。なによりその階調の豊かさと、発色はすばらしく、サブカメラではなく、ほとんど私の中ではメインカメラの扱いだ。ストラップで首から下げてのお散歩撮影や家族のスナップを撮るのにもピッタリで、とても重宝している。チタン製のボディも明るいファインダーもとても気に入っている。

いつもかばんの中に持ち歩いていて、いまでは体の一部かと思うほど愛着があるのだが、いくつか欠点もある。それは、ピントがたまに抜けてしまうのと、 0.7mまでしか寄れないこと、シャッタースピードが1/500までしかないことだ。この3つが改善されればどんなにいいだろうと常々思っていた。

そんなとき CONTAX T3 の発売のニュース が飛び込んできた。 T2 大好きの私としては、冷やかし半分で買う気はなかったのだが、いろいろ考えるとだんだん欲しくなってきた。 レンズがなにより性能が上がっている。新設計の「カール ツァイス ゾナーT* 35mmF2.8 」だが、T2 の38mmより少しだけ広角側にシフトしている。

T2 のレンズの解像度は目を見張る物があるが、それを凌駕しているなんて本当だろうか。さらに、0.35mまで寄れるしパッシブ5点測量のオートフォーカス、 1/1200までのシャッタースピード、これ、T2 ユーザはみんな欲しがるのではないだろうか。 そのほか、かゆい所に手が届く数々の新機能は、あと数ヶ月すれば手元にあるなと思わせるには十分。^^;; T2 はネガをいれて嫁さんのスナップカメラにしょう。子供に触らせるにはまだまだもったいない。

T2 のレンズで良く指摘されあた周辺光量落ちも、改善されているようだ。ただ、私は、T2 の周辺光量落ちはドラマチックな仕上がりになるので結構気に入っていた。そういう意味ではまだまだ T2 とも付き合っていけそうだ。

おもちゃのようなデジカメに押されるコンパクトカメラ市場で、こういうずっと残せる写真を撮れる本物のカメラをいつまでも出して欲しいものである。この先、T4,T5 も出たら買うんだろうなあ。きっと。