合併白紙へ



千葉県でも成東、山武、松尾3町と蓮沼村が合併後の新市の名称を「太平洋市」と決めたところ、抗議が相次ぎ、見直されることになったらしい。これでナンセンスな新地名を押しつけられた場合、住民やあるいは、他都市でも抗議の声が殺到すれば取り消されるというコンセンサスができ上がったように思う。

その時の記事、アサヒコムでは、


歴史的、伝統的な地名を大切に保存しようと活動している全国地名保存連盟(東京)が
「北海道から沖縄までが太平洋に面している。新市が面しているのは8キロだけだ」
などと見直しを申し入れた。

とある。全国地名保存連盟などという連盟があるのには驚いた。「南セントレア市」の時も抗議してくれたのだろうか。笑って済ませたのだろうか。

全国地名保存連盟は是非活動の場所を広げて、地名だけでなく、駅名、駅ビル名、公共施設名などにもその重鎮振りを発揮していただきたい。碧南「たんとぴあ」とか、「メ〜テレ」とかはちょっと酷いと思う。

我が町、美浜町南知多町の合併の賛否を問う住民投票の結果は、投票率70%超、反対票が賛成票のほぼ倍程度の結果に終わった。50%に届かない投票率で、住民投票を無効にし、合併を県議会に報告したかった合併推進派、合併協議会の方たちはさぞや無念だろう。

住民不在、頭ごなしの「南セントレア市」発表(毎日新聞も悪いが)、とその取り消しのドタバタ、さらにアンケート候補に「「南セントレア市」を残したやり方など、浮動票は大きく反対にまわってしまったようだ。事前の新聞折り込みのビラも反対一色だった。

賛成に○を付けた(新市名は「南知多市」にしておいた)私としては、少々複雑な気持ちではあるが、今後美浜町が活力のある街をどう作っていくのか見守りたい。