雨水と金魚
小三の末っ子が美浜町の産業祭りで金魚を二十匹もすくってくる。小遣いを全部つぎ込んだらしい。そんなに金魚が欲しかったのか?しかしそんなにたくさんすくってきてどうするんだ。困った。
我が家の居間には水槽がある。そこにはもう成魚が四匹、黒出目金やランチュウやキャリコが我が物顔で泳いでいる。そこにすくってきた幼魚を混ぜるわけには行かない。
考えた結果、観葉植物の鉢カバーにしていた常滑焼のカメに水を入れて、庭で育てることにした。幸い水は雨水タンクからどんどん補充できる。ペットボトルでエアポンプの雨よけを作り、門灯用のコンセントからエアポンプに通電、さらに蓮類の植物を入れ、砂利を敷き、猫よけのネットまで被せる。バケツから金魚を移動させると、数日間じっとしていたが、その後慣れたのか元気に泳ぎ出した。
結構水が汚れるので、毎週雨水タンクの新鮮な水と入れ換えてやる。弱い金魚が数匹死んだが、残りは元気だ。なんとかこのまま冬を超して欲しいものだ。