フローリング(フロアリング)施工体験

我々の部屋は二階の一番奥の北東二面採光の和室八畳間だ。とはいっても私は庭の隅に建てた小さなログハウスで寝起きしているので、実質嫁さんの部屋である。この部屋は、畳をそろそろ交換もしくは張り替えなければならない時期をとうに過ぎ、畳の表面はもはや擦り切れている。畳の表面に小さな虫が時折見かけることがある。そして、和室とはいえ、椅子やクローゼットが置いて有ることも有り、嫁さんの希望で思い切ってフローリングにすることにした。

業者で数軒見積もりを取る。軽く15万はかかるそうだ。しかも床板は接着剤で固めたパネル合板だ。それなら、雑誌やホームセンターで工法を研究して自力で施工を行えば、浮いた予算を床材につぎ込める。幸い工具は揃っている。

ネットで比較検討した結果、ジャメックス株式会社で床板を購入した。手入れされた古い洋館のような施工写真をみて惚れ込む。値段も他より安いようだ。オークの天然木で無垢板のクリーム仕上げを八畳分(1800mm x 60mm x 18mm x 15本 x 8セット)申し込む。送料込で五万四千円。充分安いと思う。申し込んだ次の日に福山運輸で届いた。

今年のゴールデンウィークはカレンダーの組み合わせ上最悪のパターンだったようだ。特に学校に通う子供たちは、普段より祝日が二日多いだけだった。幸い私は 4/26 〜 5/5 まで十連休だったので、失業中(笑)の嫁さんと二人で子供が学校に行っている前半部で充分に時間が取れると思っていたのだったのだが・・・・以下日記風に

  • 4/27

とにかく和室の物を子供部屋と二階のホールへ移動させる。そのため子供部屋の二段ベッドも畳む。ガラーンとした和室を掃除後、東側の窓を外し、畳を車の牽引用ロープで釣り下げて家の外に出す。長男と長女に手伝わせるが、楽しそうに手伝ってくれる。その後、後部座席をフラットにしておいたノアを東側道路に停め、下ろした畳を積み込む。最後の一枚を滑り台にして、子供たちが遊ぶ。^^; それを見ていて今日はもう終わろうと決心。

  • 4/28

軽い筋肉痛で目覚めた後、南知多町のクリーンセンターへ畳を廃棄しに行く。その後ホームセンターのカーマでフローリングの下に曳く、根太とラワンの荒板、フロア釘、そして床下に撒く調湿剤を買って来る。調湿の他に虫よけ効果もあるらしい。床下炭も売っていたが、分厚くて入らないので諦める。その他買い物などしたので、帰りが結構遅くなる。この日は買ってきた物を二階に窓から引っ張り上げ、裏の自転車置き場に置いておいたフロア材も八箱二階に運び上げる。とても重い。今日は終了。

  • 4/29

腰と背中が筋肉痛。根太と荒板を寸法後電ノコで切り、まず根太を平行に並べた後、調湿剤を撒き、その上にラワンの荒板を丸釘で貼る。この作業は甘く見ていたが、結構時間がかかる。荒板を貼ってしまうと根太の位置が分からなくなるので、根太の中心に沿って鉛筆で線を入れておく。そして無垢の床板を箱から取り出し(嬉しい)、金尺で垂直を出し、長さを切り揃え、裏面に木工用ボンドを塗り、一列並べてフロア釘で荒板に打ちつけようとして愕然となる。床板があまりに堅く、釘が入らない。しばらく放心していたら、ドリルで穴を開ければいいのでは?という嫁さんの助言で我に還り近所のホームセンターコメリにフロア釘と同径のドリルの芯を買いに行く。ついでにヤナギで晩飯のおかずも買って、今日はここまで。時間が足りるか先行き不安になる。

  • 4/30

フロア材を部屋の長さに切り、切った残りを裏面に木工用ボンドを塗って次の列に置き、新しい板をボンドを塗って並べ、前列のジョイントに叩き込み、引いておいた鉛筆の線に沿って電動ドリルで穴を開け、フロア釘をハンマーで叩き、金属ポンチでフロア釘の頭をフロア板に打ち込む。フロア板の表面に傷をつけないように十分注意する・・・というような作業を延々と二人でこなす。釘の穴開けや打ち込みで、何度スクワットをしたことだろう、足腰が悲鳴を上げている。合板パネルなら、もう少し楽だろうが、一本づつの天然木なので、やはり根気がいった。この日はなんとか半分まで張り終える。

  • 5/1

足腰が辛い。幸い握力や腕力は余力がある。手順も覚え、順調に張り進む。次第に貼った面積が広がって行くのは嬉しい。なんと二日で60列。最後の一列を張り終え、数センチ程余ったスペースの長さを計り、その長さより 2mm ほど余分に縦に切り込んだフロア材の裏面にをボンドを塗って、当木を当てトンカチで叩き込んで、ピッタリはまった時はマジで嬉しかった。嫁さんと泣いて抱き合う(嘘)。

  • 5/2

階段を上がるのが辛いほどの足腰の筋肉痛。荷物を部屋に運び込み、PC や AV の再セッティング。

でき上がりの感想は、天然木の無垢材はやはり質感が素晴らしい。ホルムアルデヒドの心配もない。家の居間の合板フローリングとは感触が違う。ひんやりと冷たい感触にほのかな木のぬくもり・・

鳴きやがたつきも皆無で、剛性感も強く感じられ、いつまでも意味無く部屋を歩いていたくなる。多少不揃いな隙間も何度か雨が降れば落ち着くだろう。時間はたっぷりかかったし、試行錯誤で苦労したがとても満足感は強い。次回はもっと完璧にこなせるだろうが、次回が無いのが残念だ。

その夜は嫁さんの実家の埼玉に向けて出発なので、引き続き荷造りする。ゴールデンウィーク終盤の三連休は子供たちと東京見物。また写真入りで書きますね。