オープン日和〜ストレスフリーな日々

今日は今秋一番のオープン日和だった。

足元に少しヒーターを掛け、トップを上げ、窓を下げ、心地の良い風を受け、背後から聞こえるMGのエンジンノートとエキゾーストノートのハーモニーに包まれながら、一時間を越える朝の出勤を楽しんだ。

オープンにすると、20Kgほどの重さのあるトップが折り畳まれミッドシップに配置されたエンジン上部に収まる。そのため低重心となるだけではなく重量配分も改善され、ローリング、ピッチング、ヨーイング共にはっきり体感できるほど減少する。

オープンで走ることが好きだ。青い空、白い雲、緑の山の中を移動していく自分を感じとることが好きだ。 見慣れたはずのどの風景を見ても新鮮で瑞々しい。

風が太陽の匂いを運び、木々の碧と空の蒼の彩りが溶け合うように混ざり合う世界に取り囲まれる。路肩の雑草や石までもが意味或る物として光り輝く。身の回りで形を変えてゆく光景を五感すべてを用いて味わい尽くす。

遠くの山を中心にあぜ道が放射状に伸び、黄金色の稲がターンテーブルとなって回り出す。風と光の中で精神は弛緩し、ストレスフリーな世界を体感する。