明治村にて

昨日、明治村に行ってきました。平日の明治村は閑散としていて、散歩するのはとてもお気に入りの場所です。もう少し工夫すれば、愛知が世界に誇るテーマパークになると思う。建物が醸し出す雰囲気や、本物の素材が持つ気品溢れる色や匂い、池や山に囲まれたロケーション等、素晴らしいです。あの明治という時代は、いい物だけを日本の文化に上手く取り入れた時代であったのだということが、ひしひしと感じられます。

もし、私が明治村の企画サイドなら、各建造物に、明治コスプレのスタッフをガイドとして配置します。住宅展示場の係員より控えめに必要に応じて解説し、もちろん一緒に記念撮影も可能で、その館の顔になってもらいます。選考や教育に気を使い、人気が出なければ即交代。

全般的に飲食店が力不足です。今までの経験で美味しいメニューに当たったことがありません。さらに「明治村でなければ食べられない」というのをあまり感じません。監獄食でも、病院食でもいいので、食堂も明治時代の建物を利用して、店員もメニューも明治時代に撤してほしい。ビールも生ビールサーバーなど置かずに、瓶ビールの復刻版ラベルで出すべきです。大井牛肉店はその点よさそうですが、気軽に食べられる値段でないのが残念です。とにかく勝負はどこまでお客さんを明治時代に引き戻せるかでしょう。

明治村を出た後、日本の街並みを見るに付け、何故こうなってしまったのかと頭を抱えてしまいます。

街には電柱に電線、センスのないタテカンに無骨な道路標識、山には高圧線と携帯のアンテナ、河はセメントで固められ、海にはテトラポット.....