キツネのみーくん

今年になって嫁さんが働き出したので、4歳の末っ子を幼稚園に通わせる事にしました。年少(少年院ではない)に一月の始業式から編入です。末っ子はよほど嬉しいらしく帰ってくると、幼稚園であったことをまくし立てるそうです。そして話し方が、「俺は幼稚園に行ってるんだ、どうだまいったか! すごいだろう!」という感じで話すそうです。でも、幼稚園に行くようになってから早寝になってしまって、家に帰ると眠っているのは少し寂しいです。

幼稚園の年度末のイベントに生活発表会というのがあります。昔で言う学芸会ですね。この生活発表会は、多くの時間を割いて練習し、幼稚園でも運動会と並ぶ最大行事なのですが、この劇の役でキツネ役をもらってきたそうですが......

話によると幼稚園では主役の狼をやりたがって先生になんどもお願いしていたそうです。でも、編入したての子に主役など回せるはずがありません。先生も困って、お家で説得して下さいとお願いされました。

その夜みんなで末っ子に「みーくんのきつねかわいいだろうなあ、見たいなあ」とか、「狼は嫌われ者だからきつねがいいよ」とか、「みーくんいつもキツネ色の服着てるじゃん」とか適当なことを言って説得していたところ、末っ子は得意そうに一言「しょうがないなぁ、キツネでがまんするか。」