着メロ

最近メロディ呼び出し音機能付の携帯電話を使っている人が増えてきました。また、色々な曲も登録できるようになってきたようで、職場でも多様なメロディを耳にします。

ただ、深めの思考状態に入っているときにこれを聴かされると、頭の中がリセットされ、生産性が低下することがあります。普通の断続的な呼び出し音ではそこまで思考を妨げられないので、原因を考えてみました。

  • リズム、ハーモニーの欠落
  • 電子音独特の倍音を含まない音色
  • 微妙に外れた音程(特に完全5度)
  • フレーズ終了まで待たずに唐突に鳴りやむメロディ
  • その後に聞こえる得意げな声

このあたりだろうと思ってました。しかし最近、決定的な理由に思い当たりました。どのぐらい決定的かというと、サッカーの試合の実況でアナウンサーが「これは決定的でした」というぐらいの決定的さです。その理由とは 「メロディには記憶が伴う」 ということです。

否応なく刻み込まれたメロディにより、頭の中で原曲が再現され、情景が動画、しかも天然色で喚起されれば、その情報量は潜在意識下にとどまらず、私のつつましい大脳にページングによるスワップを起こさせるのに充分なはずです。惜しいことに記憶の退避先がないためリセットされるのでしょう。

でもやはり「津軽海峡冬景色」はやめてほしい。