長女とピアノ



昨夜中二の長女が嬉しそうにしている。訳を聞くと、ピアノ発表会の反省会で先生にずいぶん褒められたそうだ。先生からの手紙にもお世辞交じりとはいえ、最大級の褒め言葉が並んでいる。読ませてもらった後、長女にこう言った。

「そうか、お前は他のピアノ生徒全員の目標であり、あこがれなのか。よかったなあ。まるで、会社での俺みたいだな。」

子供たちは一瞬動きが止まった後、私の話を無視してそれぞれ別の会話をし始める。

しかし長女は本当に良く弾けるようになってきた。私の昔のジャズの教則本などを引っ張り出して、初見でどんどん弾いてしまう。こないだは、彼女が右手でスタンダード曲のテーマとアドリブ例を弾き、私が左手でコードをバシバシ入れてみた。親子連弾である。思いの外楽しい。「枯れ葉」や「サテンドール」。

今度は何を弾こうかな。